日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員 福田博之、以下「日本テレビ」)は、(一社)映像情報メディア学会の顕彰において、技術振興賞 進歩開発賞(現場運用部門)、技術振興賞 コンテンツ技術賞でそれぞれ1テーマが受賞しましたことをご報告いたします。技術振興賞は10年連続での受賞となります。
 この賞は毎年、映像情報メディアに関する研究や開発等で著しい功績をあげた個人、団体に授与されます。

技術振興賞 進歩開発賞(現場運用部門)
■シーン認識による演出意図の再現を用いた野球中継完全無人自動制作システムの開発
 既存のスポーツ中継における人員や中継車等のコスト制約により、2、3軍戦やアマチュア競技など需要がありながらも映像化が困難であったという課題に対し、「完全無人かつ自動」でコンテンツ制作を行うシステムを開発しました。日本テレビが長年培ってきたノウハウを利用し、試合の文脈を自律的に解釈して、最適なカメラ制御、映像スイッチング、CG自動生成・挿入などを行います。既にGIANTS TVの配信において長時間の運用に成功しており、魅せるコンテンツへと昇華させました。未開拓コンテンツの映像化を実現し、スポーツ文化の裾野拡大に貢献した点が高く評価され、受賞に至りました。
●受賞者のコメント
★技術統括局 創造テクノロジー部
鈴鹿聖之介、氏原圭亮、秋元乾太郎
★コンテンツ戦略本部海外戦略センター
兼 技術統括局創造テクノロジー部 篠田貴之
 視聴需要がありながらコストの制約で制作できないという課題に対し、放送局独自の演出ノウハウと技術を組み合わせ、無人運用ながら試合内容を適切に表現する中継システムを実現いたしました。本システムを通じて、これまで伝える機会が限られていたアマチュア競技等の魅力を広く発信し、新たなファン層の開拓とスポーツ文化のさらなる発展の一助となる事を願っています。

自動制作された映像

技術振興賞 コンテンツ技術賞
■生成AIを活用した楽曲プロデュースエージェント「AI秋元康」の開発
 秋元康氏とAIが楽曲プロデュース能力で対決する番組において、「AI秋元康」の開発に挑戦しました。秋元康氏の過去の記事、書籍、AKB48の過去楽曲とメンバーの情報を参照し、楽曲のテーマ考案、選曲、作詞、メンバー選抜というプロセス全体を内製開発。番組企画を盛り上げるためのAIエージェントを低コスト・短期間で構築することができました。海外メディアでも記事として取り上げられ高い注目を集めました。
番組公式HP:https://www.ntv.co.jp/AIakimoto/

楽曲制作について説明するAI秋元康

●受賞者コメント
★DX推進局 ICTエンジニアリング部 豊田睦
★DX推進局 データ戦略部 川上皓平、古谷康佑
 「AI秋元康」の開発を通じて、クリエイティブ領域におけるAI活用の無限の可能性を示すことができました。番組放送以降、多くの活用事例が生まれたことは、本取り組みの意義を裏付けるものだと確信しています。秋元康氏の惜しみないデータご提供のもと、番組スタッフ一丸となって過去の膨大な書籍や記事、AKB48の楽曲データを読み解くことで素晴らしいAIが生まれました。
 

~過去の映像情報メディア学会 技術振興賞 受賞歴~
※受賞時の年度で記載しております

2025年 ●コンテンツ技術賞
「顔認証AI を活用した新番組『変顔スパイ』の制作」
●コンテンツ技術賞
「3D スキャンワークフローの簡易化とその活用」
●進歩開発賞(現場運用部門)
「特殊カメラを用いた画像認識技術のスポーツCGへの応用
~ゴルフ打球軌跡リアルタイム描画システムの開発と運用~」
2024年 ●コンテンツ技術賞
「ビデオペンシステムの開発と機能拡充」
2023年 ●コンテンツ技術賞
「ボリュメトリックビデオを用いたプロ野球中継」
※技術協力:キヤノン株式会社
●進歩開発賞(現場運用部門)
「AI自動モザイク編集ソフト「BlurOn」(ブラーオン)の開発」
※共同開発:株式会社NTTデータ
2022年 ●進歩開発賞(現場運用部門)
「AIによる業務効率化と番組新表現を実現する社内開発システム『エイディ』」
●進歩開発賞(現場運用部門)
「WEBブラウザ上で動作する素材アップロードツール『クラポ』の開発」
※共同開発:日本電気株式会社 技術協力:オクルウェブ合同会社

<以降省略>

以上
日本テレビ放送網株式会社 総務局広報部